中小企業の新陳代謝
中小企業庁によれば、2014年に約380万社あった中小企業・小規模事業者数は2016年には約358万社となり、ここ数年、年間4万社以上の企業が休廃業・解散しているが、このうち半数以上は黒字企業である。ここに来てコロナ禍の影響も加わり、今年は年内に休廃業する会社が5万社を超えると見込まれている。かつては日本経済の発展を支える広い裾野・土台と言われた中小企業に対する政策もここに来て変化する兆しを見せている。債務超過企業も多く、本来補助金・助成金・緊急支援のセーフティーネット融資なしでは存続出来ない企業も数多く存在しており、付加価値・生産性の低い中小企業の退出・新陳代謝はやむなしという議論に傾きつつあるようだ。